性欲を高める薬について

1年以上も前ですが、Gigagineに科学的に性欲を高める方法についての記事が載っていました。

科学の力で性欲を高め、より良いセックスライフを実現することはできるのか?-Gigazine

詳しい内容は、記事に丁寧に書かれているので読んで頂くととして、記事内にある性欲を高める効果があるとされる「メラノコルチン」について少し述べます。

記事にもあるように、この「メラノコルチン(melanotan-II)」自体は、もともと日焼け肌を作るための薬です。随分前ですが、2009年にWiredでも記事になっていて、未承認であるにも関わらず乱用されていたことが問題視されていました。
肌を黒くしたい人たちが乱用:「メラニンを増やす薬」が臨床試験へ

一方、その副作用として性欲増進効果があり、それを目的に利用していた人もいたようです。

Melanotan II – Wikipedia
Melanocortin Receptors, Melanotropic Peptides and Penile Erection(根拠論文の一つ)

現在は、性欲増進効果のみをターゲットにするために、「メラノコルチン」をベースにした「Bremelanotide」という薬の開発が、Palatin Technologiesという米国の会社で進められています。

Bremelanotide – Wikipedia

しかし、この研究は、2008年の試験で高血圧の副作用が強く出たため、一時頓挫しています。2014年に別の形で再試験したところ、今度は血圧の問題はほとんど起こらなかったようです。

他の副作用としては、上のWikiにある情報では、吐き気・嘔吐・一時的な顔面紅潮・眠気・頭痛・目まい・味覚障害・皮膚の色素沈着なんかがあるようです。

現在の開発状況は、アメリカの新薬審査過程でフェーズ3の途中段階にあり、あと少しのようです。あと少しとはいえ、薬が認可され実際に現実に販売されるまでには長い時間を要します。

下の開発元のPDF資料によれば、2016年第3四半期までには試験結果を出し、2017年上半期にFDA(アメリカ食品医薬品局)に上げ、2018年上半期にはFDAから認可なり何なりのフィードバックアクションを得る、という目算のようです。

Palatin Technologies Corporate Presentation April 2016

首尾よく認可されたとしても、米国での販売は早くて2018年後半以降、日本在住者が入手できるのは、さらにその後ということになりそうです。2020年頃に個人輸入で入手可能になる感じではないかと予想しています。

実は現在でも、日焼け剤としてのmelanotan-IIなら海外や個人輸入で入手できるようで、いくつかの販売HPも発見しました。が、実際のところ薬が本物のmelanotanかどうか分からないですし、危ない業者も存在するようです。

実際一時期、ユーザーの乱用やリスク業者の氾濫がひどかったようで、FDAなどから危険性を勧告されています。仮に本物だったとしても、副作用に関してはまだわかっていない部分もあるため、現状、melanotan-IIを使うことはおすすめしないです。

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