医療機関活用のススメ

遅漏・膣内射精障害問題で医療機関を利用する際のメリットと注意事項をまとめてみました。

医療機関を利用するメリット

原因が複雑な場合、状態を把握するのに役立つ。

遅漏の主な原因がオナニーであれば、オナニーのやり方を改めるか、オナ禁すれば良い訳です。しかし、中には心理面の複雑な葛藤によって起こっていたり、背景に別の病気や障害が隠れているケースもあります。(遅漏の原因B・C

こうした複雑な原因で問題が生じている場合、適切な医療機関を受診することで、解決の方向性をある程度整理できます。

無駄な不安を解消できる。

過度なオナニーをしてきてしまった自覚があると、ペニスにどこか障害が残っていないか、不安になるかもしれません。そんな時、一度医師に診てもらい「機能面に問題ない」と確証を得ることで、一定の安心感が得られます。「ペニスの機能には問題ない。あとは今までのオナニーの習慣を止めれば良いのだ」という確信が得られ、気持ちが前向きになるのです。

またスムースに膣内射精できないと、自分は性的に異常なのではないかという不安も出てくるかもしれません。そうした勘違いも改めることができます。不安というものは状況が不確定な時ほど起こりやすく、確定的な情報が多いほど解消していきます。

上記の理由により、オナニーが主因であると自己診断できる場合であっても、一度は泌尿器科、またはセックスカウンセリング可能な医療機関に診てもらった方が良いと思います。同時に勃起障害がある場合は、精神安定剤や勃起薬も処方してもらえるでしょう。

医療機関を利用するにあたっての注意事項

遅漏の特効薬は今のところ存在しない。

これを飲めば、どんな遅漏も絶対治るという薬は、筆者が調べた限りありません。

ただし、セックスの感度はその時の体調や心理面からの影響も大きいため、精神安定剤(抗不安薬)や興奮剤など、脳神経系に作用する薬剤が有効な場合があるようです。(皮膚感覚や性的感受性を向上させる麻薬・覚せい剤などは存在します。ただし、遅漏にも有効かどうかは不明です。)

また勃起障害等を併発している場合の遅漏(膣内射精障害)の場合は、恥ずかしがらずに勃起治療薬を処方してもらうと解決が早いです。

いずれにせよ、薬剤は日々技術開発も進んでいる一方、副作用などのリスクがつきものです。薬を利用する場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

治療には自助努力が必要。

オナニーが原因の場合、誰かに頼るのではなく、何かに依存するのではなく、自分の意志でオナニーの習慣を改める必要があります。

また、オナニー以外が原因であったとしても、性科学の専門家は少ないため、すぐには原因が分からないかもしれません。性の問題は身体面、心理面、人間関係面と複雑に絡み合っており、あらゆる性の問題を即座に解決できる万能な専門家はいないと考えた方が良いです。原因が複雑な場合、専門家をうまく活用しつつも、自分(たち)で解決していこうとする努力と忍耐が必要です。

パートナーの理解と協力もあるとベター。

遅漏の原因が分かれば、できればパートナーにも説明し、理解を得ましょう。相手に受容されることで、心理的にずっと楽になれます。また、パートナーの不安をなくすこともできます。

パートナー女性は、遅漏の原因が何であれ、とにかく相手に自信と安心を与えることを心がけて下さい。相手が射精に失敗しても、決して動じないことです。急がず焦らず、決してプレッシャーを与えないで下さい。

医療機関・診療科によって、得意なアプローチが違う。

遅漏・膣内射精障害に対応できる専門家として、泌尿器科・精神科・心療内科・神経科の医師、セックスカウンセリング可能な心理療法家などが考えられます。それぞれの専門領域の考え方、個々の治療家の力量によって、対応に差があったり、扱えるケースと扱えないケースが出てくるかもしれません。

どの診療科を受診すれば良いか?

医師・心理療法家にはそれぞれ得意・不得意な分野があります。同じ遅漏という症状でも、泌尿器科医は身体面から、精神科医は脳機能面から、心理療法家は対人関係面からのアプローチを得意としています。(精神科医と心理療法家は、個々の治療家の考え方・所属学派により、アプローチが似ていることもあります。)

性の問題は、心と身体、現実世界と空想世界、男と女の関係、自尊心のあり方など、さまざまな要因が複雑にからみ合っているため、全てのトラブルを単独で治療できる性の専門家は、まずいないと言っていいでしょう。できれば、まずはセックスカウンセリングのできる医療機関(性機能障害専門外来など)に相談することをおすすめします。

セックスカウンセリングに対応した医療機関の所在は、「セックスカウンセリング」「性機能外来」「メンズヘルス」などのキーワードで検索すれば、探すことができます。近くになければ、もよりの保健所や各都道府県の医療安全支援センターに問い合わせてみましょう。

ただし、残念ながらSEXのトレーニング指導や本格的なカップルカウンセリングまで対応できる力量を持った医師または心理療法家は、非常に少ないのが現状です。問題が複雑な場合は、パートナーや専門家と共にご自身で試行錯誤していく必要があります。

筆者のケース

筆者の場合、勃起障害+遅漏の症状で、ED専門外来に行きました。勃起障害の原因は心因性(初期不安)、遅漏の原因はオナり過ぎであると十分自覚していたため、まずは勃起障害だけでもなんとかしようと、勃起薬を目当てに受診したのです。

ドキドキしながら医師に状況を一通り話した後、「リラックスして、やさしく、ゆっ~くりしごくんだよ。それでOK」と簡単にアドバイスされ、診察はあっさり終わりました。しかし、その言葉だけで漫然としてあった不安感がフッと消えました。

専門家にはっきり言われたことで、解決の方向性に確信が持てました。勃起に関しては最初の挑戦でうまくいき、いくつか処方された精神安定剤・勃起薬も結局1回しか使いませんでした。(遅漏に関しては、その後も苦労することになるのですが、これについては別記事で述べます。

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