オナニー性遅漏の改善法

そもそも、どんなオナニーが問題なのか?

以下に、代表的な例をあげます。

  • うつぶせになって布団やシーツ、床にこすりつける(ふとんオナニー)
  • 包茎の皮を上下に強く速くこする(皮オナニー)
  • 亀頭周辺の敏感部分をなでる・こする(亀頭オナニー)
  • 机や突起物などにグリグリと押し付ける
  • 足に力を入れてピンと伸ばしながらやる
  • ペニスを強く握って、激しく上下に揺さぶる
  • ペニスの根元を強く圧迫する

基本的に、過剰に物理的な刺激に頼ったやり方、実際の女性の膣から受ける刺激とは感覚がかけ離れているタイプのオナニーは、すべからく遅漏の原因になると考えられます。

オナニー性遅漏の具体的な改善法

以下は、筆者の克服体験をもとにした方法です。

主原因がオナニーの場合、まずは、なるべくそれを止めること、オナ禁することです。そして、どうしてもオナニーしたくなった時は、ペニスへの刺激を膣感覚に近付けた方法で行います(※後述)。その時の性妄想も独りよがりなものでなく、”好きな女性に挿入していて、その膣感覚から快感を得ている”というイメージでやりましょう

3日~1週間程度(またはあえて1ヶ月以上の長期間)オナニーを我慢した段階で、パートナーとセックスしてみましょう。この時、いきなり挿入の段階から入るのでなく、まずは十分にリラックスした上で、相手の肌感覚の心地良さに意識を向け、自然な性感の高まりに身をゆだねて下さい。

この時、「相手はどう思っているのだろう、どう感じているのだろう?」とあれこれ思考を巡らせるのは余計ですので、できるだけ考えないようにします。考えないようにしてもついつい何かを考えてしまう場合は、その雑念はそのままにして構わないので、相手の肌感覚や相手から受ける心地良さを素直に受け取ることに意識を向けて下さい。

そして、挿入したい/射精したい/射精できそうという欲求・感覚が自然に生まれてきた時点で、膣に挿入します。前戯の長短は関係ありません。あくまで自分のタイミングで挿入に入りましょう。

挿入の段階に来たら、相手をイカせようとか、がんばってイコうとか考えてはいけません。無理なピストン運動に頼らず、今現在受けている自然な快感・エロティックな気分に集中して、それを膨らませるイメージで膣感覚を味わって下さい。

今現在受けている快感だけではうまく性感が高まらない場合、過去の性的な快感を思い出すようにします。例えば、射精した瞬間のオルガスム感、パートナーの女性と初めて触れ合った時のドキドキ感などです。今現在膣から受けている刺激のみで射精しようとするのではなく、過去の快感の記憶に意識を集中して性感を高めるのです。そうすると、射精しやすくなります。

あまりおすすめしませんが、好みのフェティッシュな性妄想を利用する方法もあります。例えば、下着フェチな人であれば、パートナーに挿入中であっても、頭の中では自分の好きな下着姿をイメージしながらセックスするのです。そうすると性感が高まり射精しやすくなります。

ただし、これは一度膣内射精に成功した段階で、次からは止めるべきです。それが癖になってしまう可能性があるからです。膣内射精した時の気持ち良い感覚とその時のパートナーの様子をよく覚えておき、次回以降はその感覚とイメージを利用して実践してみましょう。

もし激しいピストン運動がフェティッシュな性妄想のコアになっている場合、それを快感の記憶として利用するのは、とりあえずはOKです。ただし、実際に激しく腰を振るのは控えます。物理的な刺激でなく、あくまで己の内側から作り出す性イメージと、パートナーとの触れ合いから受ける情動で快感を得ることに集中するのです。

パートナーとのセックスは、一定期間ソフトなオナニーに変えるか、十分オナ禁した上で行います。なぜなら、遅漏状態での挿入行為は、男性が思っている以上にパートナーにとって負担だからです。がんばって射精しようとして激しいピストン運動をしてしまえば、膣の粘膜が傷付いてしまう怖れがあります。いわば膣を使ったオナニーになってしまいます。

オナニー歴が長い場合、特定のオナり方と好みの性妄想が結び付きがちです。それによって、期待していたほど初めてのセックスが気持ち良くなく、リアルなセックスに対する興味を失ってしまうこともあります。セックスを面白いものとするには、今までのオナ癖を捨て、新たな性感を再構築する必要があります。性イメージ修正トレーニング性イメージ再構築トレーニングも合わせて行うことをお勧めします。

オナニーの刺激を膣感覚に近付ける方法

コンドーム=マス法

精神科医の阿部輝夫先生が考案された方法です。

(1)コンドームの中に潤滑オイルを入れ、膣内のヌルヌルした感覚に近付る。

(2)コンドームを装着。

(3)柔らかいグリップで適度なピストン運動し、射精まで至る。

実際にやってみると分かりますが、膣内の感覚にかなり近くなります。厚型コンドームに温感タイプの潤滑オイルをたっぷり入れると、さらに膣感覚に近付きます。激しいピストン運動はせず、ペニスを包み込むようにして、優しくゆっくりしごくのがコツです。力は決して入れないようにしましょう。

詳しいやり方、理論については、阿部先生の著書『セックスレスの精神医学』に掲載されています。また、「行動療法で治る射精障害(日刊スポーツ記事)」のページも参考になります。

オナホールを使った方法

女性器に似せて作ったオナニー用玩具、いわゆるオナホールを使った方法もあります。ただし、オナホールは実際の膣以上に締りがきつく、通常のオナニーより気持ち良くなるように作られていますので、注意が必要です。

筆者も遅漏克服修行の初期に試してみましたが、床にこすり付ける圧迫型のオナニーをしてきた人間にとっては、ペニスが包まれるような状態となり、膣感覚に多少近付きますので、確かに、ある程度プラスだと思います。

しかし、ペニスを上下にしごくピストン運動型のオナニーをしてきたのであれば、逆に気持ち良過ぎて有害にもなり得ると思います。長期間続ければ、このオナホール独特の感覚(ラバーの触感・吸着感)が癖になってしまう弊害も出てくるでしょう。このように一長一短ありますので、積極的にはお勧めしません。

実際に利用するのであれば、現実の膣に近い挿入感のある、刺激の弱いタイプ(参考商品:『セブンティーン』)を選びましょう。挿入時はリラックスして、「これは本物の膣である」と思い込みます。そこで、動きは最小限に抑えつつ、女性の喘ぎ声・臭い・淫らな姿などの豊かな官能イメージを想像しながら射精に至って下さい。そうやって膣感覚と性イメージを結び付けた状態で快感を得られるようになれば、膣内でもイケるようになります。

TENGAについて

膣内射精障害の治療に、「TENGA」というオナホールの有効性が実証されているようです。

射精障害の治療について(TENGA,Co.,Ltd.)

筆者も実験してみましたので、その使用感をご報告します。

まず、TENGAには様々なタイプがあります。TENGAの複数のタイプの中で比較すれば、ソフトチューブカップが一番膣感覚に近いです。それ以外のタイプでは、吸着感が強過ぎたり形状が特殊であったりで、逆効果になる恐れがあります。ドクターの意見を世襲すれば、スタンダードソフトU.S. の順で試してみると良いでしょう。ハードタイプは強過ぎるのでお勧めしません。

ただし、TENGAは安いのですが、使い切りタイプであるため、基本的に1回しか使えないのが難点です。強引に洗えば何度か使えるかもしれませんが、非貫通タイプであるため洗いにくい構造です。また、何よりそうした使い方は不衛生です。5個パックのお徳用セットを購入されるか、やはりTENGA以外の一般のオナホールを利用される方が経済的です。

[追記:2011/01/29]TENGAシリーズでFLIP HOLEという洗えるタイプが発売されました。白と黒の2種類ありますが、白の方がソフトタイプです。全50回程度の使用に耐えられるようです。
参考商品:TENGA FLIP HOLE フリップホール 【3種類ミニローション付き】

[追記:2011/10/15]TENGAは気持ちの良いオナニーができるように作られていますので、ソフトタイプがTENGAの中で相対的に近いとは言え、現実の膣感覚とは基本的に大きく離れています。膣感覚の包まれる感じで射精できない方にとっては、どんなオナホールを使ってもプラスになりえますので、TENGAでも改善の助けになるとは思います。しかし、イメージを絡めた訓練のためには、実際の膣に模したセブンティーンの方がおすすめです。

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